担当社員男の話



私は去年の暮れに本屋バイトに舞い戻った。
今までの部署に空きがなく、まあ興味がない文芸担当になった。
その担当社員男とのお話である。



そもそも前いた時も内線に出たら「あ、椿てゃん!?!?」という第一声から始まり「はぁ?」とキレたのでそれ以来喋っていない社員だった。

ここでは流石に割愛させてもらうが人間のクズかと思う言動を聞いていたためかなり嫌だった。というか今も嫌だわ。ほんと。


まあでも否応なしに仲良くしないといけないので1日1回はコミュニケーションを取るように心がけた。





こいつは調子に乗った。



まずおかしいな?と思ったのは連絡ノートの表現がどんどんくだけていったことだ。
最初はお互い業務連絡を書いていたが3回目くらいから

補充どんどこ出してください!

どんどこ?????????
どんどんならわかる。どんどこって何?
しかもわざわざ吹き出しで付け足されている。

この男、いかんせんコミュニケーション能力が低く、馴れ馴れしくすることで仲良くなれていると思っている大変おめでたい人間である。

ある日なんの前触れもなく突然奴に「椿ちん」と呼ばれたので「鳥肌立ちました」と正直にお伝えした。流石に言わなくなるだろうと思ったら次は「お椿さん」という謎ネーミングセンスが爆誕したので諦めて受け入れてしまった。よくなかった。今でもたまに呼ばれる。



劇的にゆるくなったな、というきっかけがある。

仕事のできない人間とは身の回りが汚くだらしないことが多い。
奴も例に漏れずそうだ。
郵便物がもういつから開けてないのかわからないほどの量溜まっていた。
その中に特典があったらしく少し揉めたことを伝えた。すると


じゃあ片付けてよ



???????????



いや、なんで?なんで私が?
お前宛の郵便物だぞ?お前が開けろよ。


あのさあ、これは○○さんがやることでしょ?自分宛の郵便物でしょ?1日1回開けられるでしょ?

いや〜〜だって〜〜忙しいし〜〜

言い訳しないで!!!!仕事して!!!!


そして私たちは並んで仲良く郵便物を開けた。なんでだよ。


私はお手伝いだからね、これ、○○さんの仕事だから」と釘を刺した。
はいはい」とニヤニヤしながら言うこいつを見て殺意を抑えるのに必死だった。


次の日から郵便物をちゃんと開けるようになった。

郵便物片付いてましたね」と声をかけると


俯きがちにはにかみながらまた言われると思ったから……(照)」と言った






(照)??????????



えっなにこの男もしかしてドMなの?????????

私は「偉いね」と言った。別に思ってないけど。

次の日以降、郵便物を開けましたドヤァが始まり未だにそうなのでもうそろそろ面倒くさい。

誰かこいつが新入社員の段階で毎日郵便物開けましょうねって教えてあげて欲しかった。

虚ろな目で「すごぉい〜〜えらぁい〜〜」とドヤ顔のちんちくりん男を褒めている女がいたら多分それは私だ。哀れんでくれ。



まだあるけどそれはまた今度のお話。